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学振取得後の手続き【研究遂行経費は迷わず希望しよう】

お金

「学振の内定通知がキターーーーーー! あ、学振焼肉のお店を予約しないと!」

焼肉の前に必須の手続きがあります。

今回は、お役所の難しい言葉「研究遂行経費」について簡単に解説します。

研究遂行経費希望するかしないか迷っている方は参考にしてください。

研究遂行経費については既に十分ご存じで、内訳について知りたい方は下記の記事をご参照ください。

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Abstract

  • 学振が通ったら研究遂行経費を取り扱いを必ず希望しよう!
  • 貰える給料の3割(20万円中6万円)の税金が免除される制度です。
  • PC・文房具・ネット代・携帯台等の研究にわずかに関係している物の領収書を取っておこう
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「研究遂行経費に関する調書」?おいしいの?

学振が無事に通ると2月から4月にかけて、学長とか教授とか色々な人にハンコを貰うので大忙しです。

その中でこれまで知らなかった「研究遂行経費に関する調書」と言う書類も一緒に送らないといけません。私もシステムから研究遂行経費の取り扱いを以下のように希望して提出しました。

研究遂行経費とは何か、、、

それは、学振を取っても全然貧乏生活から抜け出せない可哀そうな博士学生を国が合法的に助けてくれる唯一の制度です。

学振というただ一つの称号を得る代わりに、我々は多くの物を失います

  • 授業料免除の権利(大学による)
  • 奨学金を借りる権利
  • 研究に関係しないバイト(以前は教育に関係していてもほぼダメでした)
  • 他人の扶養に入って養われる権利

そこで偉い人たちはこんな可哀そうな博士を救済するために、節税制度という手を差し伸べて下さいました。

それが「研究遂行経費」です。

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研究遂行経費とは

研究遂行経費とは何ぞやといった事ですが、これは「給料の3割を経費として認めるから、その3割の分からは税金を取らないよ」という事です。

学振を取って最も大きい恩恵はお給料ですよね。だいたい毎月20万円ほど振り込まれてくると思います。

せっかく学振を取ったのに、悲しいことにそのお給料から税金(主に所得税・国民健康保険等)がバンバン引かれます・・・

研究遂行経費は「給料で振り込んだ中で研究に必要なお金は収入としてカウントしないであげる」という事です。

申請書類に記載があるように給料の3割

20万×0.3=6万

が毎月使用できる研究経費です。

よって20万×0.7=14万が所得税がかかる本当の給料という事になります。

毎月6万も税金として引かれない給料になるので、研究遂行経費は必ず希望しましょう。

中には「毎月6万も研究経費に使うなんて無理だよ!」「6万も自費で実験道具を買えという事か!」と思う方もいるかと思います。

月6万なので1年間では72万も給料の中から研究にお金を費やさないといけません。

「だったら最初から希望しなくてもいいのではないか?」といった疑問が出てくると思います。

しかし研究遂行経費の申請は、学振が通った最初の選択から年度の途中で変更できません!そのため、もし研究経費として給料から一切使わなかったとしても、とりあえず申請しておくことが重要です。

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研究遂行経費の内訳は?

研究遂行経費として認められる費用として以下の物があります。

  • 学術調査にかかる経費
  • 自宅での研究に必要な経費
  • 所属・関連機関への交通費
  • 各種研究集会への参加費
  • 学会関係経費

この中で最も経費として申請しやすいのが「自宅での研究に必要な経費」です。

自宅での研究に必要な経費についての具体的内訳ですが、実際に私は以下のようなものを経費としました。

  • 書籍代・・・3万円
  • パソコン代・・・10万円
  • パソコン周辺機器(ディスプレイ・プリンター等)・・・10万円
  • 自宅のネット代・携帯の通信費・・・10万円

等々の研究に関係のある(多少自分の趣味のための物でも。。)物を経費として申請してあります。

科研費でPCを買ってもOKなのですが、自宅用のPCであればどうせ買うのでしっかり申請しておきましょう。

上記のような形で、研究生活に必要なものを普通に経費として申請すればよいのです。

そう考えると年間72万を経費にするのもそこまで難しくないような気がしてきますよね。

また学会関係経費でしたら、年間の学会会員費(そこまで高くないですが複数入っていたら1万くらいですかね?)

各種研究集会への参加費でしたら、学校では経費として出してくれない分の出費(懇親会費等)などとして申請した方が良いかと思います。

注意すべき点は、これらの領収書は全て取っておいてください。

*PDは研究機関までの交通費(定期代)が経費として認められますが、DC1/DC2は学校へ行くことが当たり前という認識なので定期代は経費として現在の所認められません。(ここは学振にも考えを改めてほしいところです。)私の友人の学振取得者も間違えて定期代を経費として申請したら、学振から確認の電話がかかってきました。

実際にチェックされることはほぼ皆無ですが念のため、レシートでも金額が分かるものを控えておけば安心です。

学振終了時の体験談についてはまた後日に説明できたらと思います。

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Conclusions

  • 貧乏博士の特権である研究遂行経費を取り扱いを必ず希望しよう!
  • 1年間の研究に少しでも関係するレシートは大切にとっておこう!

ここまでご覧になっていただきありがとうございます!

内容について気になる事、もっと知りたい事等あればコメントいただけますと幸いです。

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