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学振通過から終了後までのNote(研究遂行経費の公開編)

学振

こんにちは、凡才博士です。

ありがたいことに、Twitterにて研究遂行経費のご質問を頂きました。そのため、今回は私の申請した研究遂行経費を大公開しようかと思います。過去の申請内容ですが、皆さんのお力になれれば幸いです。

*[注意点]こちらは過去の申請内容になります。現在の申請内容や書式をよく読んで申請するようにしましょう。過去にOKなら現在もOKという事ではありません。分からない事があれば、学振へ問い合わせるのが一番確実な方法です。

「研究遂行経費とは何ぞや?」という方は、過去の記事をご参照ください。

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申請した研究遂行経費

既に研究遂行経費の必要性については、上記の記事にてまとめさせていただきました。

今回は、学振終了や毎年の申請に関して、「研究遂行経費」とは一体何が該当するのか?を体験談を元にご紹介していこうかと思います。

既にご存知かと思いますが、研究遂行経費の内訳は以下のようになっています。

  • 学術調査にかかる経費
  • 自宅での研究に必要な経費
  • 所属・関連機関への交通費
  • 各種研究集会への参加費
  • 学会関係経費

これらの各経費を1年度ごと細かく集計しまして、年度末に提出します。実際に私が申請した際の金額イメージは以下の通りとなっています。(実際の申請金額と少々異なった申請書にしております。個人情報のため、重要な部分は隠してあります。

実際の金額イメージだとこんな感じになっています。

実際に申請される方もお気づきかと思いますが、どうしても「自宅での研究に必要な経費」が多くなってしまいますよね・・・

というか、この項目しか積み上げられる物が少ないのが事実です。

摘要は実はそこまではっきり書かなくてもいいんですよね。何に使ったのかざっくりわかる程度であれば良いのです。

次は各項目の詳細な内容を確認していきましょう!

Tips: 研究経費の整理は年度末に急いで行うと、意外と忙しくて大変です。経費と思うものが出たら、Excelにて各経費の内訳と金額をメモしておくと集計が楽になります。

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学会関係経費

まずは学会関係経費についてです。

ここで一つ学振へ言わせてください!「科研費が当たっているのに、論文等の投稿料とか、身銭を切って払う人いるん??

そうです、この項目は中々内容が盛り込めないのです。

実際に私も学会の会員費しか計上していません。しかし学生会員の学会費なんてたかが知れています。高くても5,000円、安くても2,000円とかですよね?恐らく学生で海外の学会に参加されている方は結構いい金額行くかと思います。

もし、論文の投稿料とかを教授に言われて自分で払った方がいれば(見たことないですが、、)必ずこちらに計上しましょう。

学会関係費については、お力になれずに申し訳ないですが、あまりアドバイスはありません。

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各種研究集会への参加費

次は各種研究集会への参加費の内訳です。こちらはタイミング次第ですが、計上できる金額が多くなる傾向になります。私自身としては8万円程度計上させて頂きました。私の場合、以下のようなものを申請しています。

・海外の学会で足が出た分の経費
海外の学会では思わぬところに支払われない経費が存在しています。例えば、海外の現地にて乗るバス代(電車代)・タクシー代・Wi-Fiルーターのレンタル代・現地での急なポスター印刷・その他学会に参加することによって自身で支払う必要があった物を全て計上しています。
その他として、懇親会・バンケットの経費は学校から出してくれませんよね?学会参加に懇親会は付きものですが、お金がもったいないから出ない事も良くあります。私の個人的な意見としては、世の中では接待経費も認められているので、懇親会費も認められるべきかと思います。上記の項目を計上すると決めたら、領収書等無いものは仕方が無いですが、なるべく領収書等を控えて、日本に帰ったら余分にお金がかかった合計金額を算出しましょう!

・〇〇セミナー(学会)参加のための旅費
国内の学会でも意外と足が出ていることはありますよね?
例えば海外と同じで、ホテルから学会会場までの電車代・タクシー代・自主的に参加したセミナーに関係する物全て(例えば次の研究職を探す就活セミナーなんかはグレーですけどね)・懇親会で酔いつぶれてホテルのベッドを汚してしまい余分にホテル代がかかってしまった・等々見渡すと自分で払っているお金が少なくともあるはずです。
非常にグレーな所ですが、午前中だけのセミナーでしたら午後は自由時間ですよね?何を申請するかはあなたの良心次第です。細かく申請できる項目を集めて「〇〇セミナー等の旅費」と摘要にはざっくりと内容が分かる形で計上しましょう。

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学術調査にかかる経費

次は学術調査にかかる経費につていです。これも現在のコロナが流行している中、なかなか使う所が無くて困りますよね。研究経費として計上できるものは基本的には学術調査や打ち合わせの経費になります。代表的なところでは、打ち合わせ等に関係する交通費や宿泊費になります。

上記の経費の中でさらに私は郵便代等も計上しています。例えば学振に郵便物を送る場合の郵便代は何故か自己負担となりますよね?この郵便代は調査にかかる経費なのかという疑問も生じますが、学振に送る書類等は研究に関する物しかありませんので、経費として計上しています。

また非常にグレーな点は「研究打合せとは何か?」です。例えば共同研究のための打ち合わせなんかは確実に経費です。また現在ですとオンラインが多いので、ZOOMやWebex等のオンライン会議システムの経費も打合せ経費として考えられると思います。

しかし例えば他大学の友達と会って研究の情報交換を行う場合はどうなんでしょうか?その他の例として就活で企業へポスター形式として自分の研究を発表する場合は?企業から研究のフィードバックを頂けるかもしれません。グレーですがこちらも自分の研究としてはプラスになっている出来事ですし半分打ち合わせみたいな所もありますよね。研究を広く世間に広める一面も持ち合わせているとも言えます。

私個人の意見ですが、上記のような活動も研究に関係する物であれば経費として認められる可能性があるかと考えています。しかし学振からの案内にもあるように飲食代等の計上は認められません。あくまで交通費やホテル代等を計上するようにしましょう。

そして迷うことがあれば、学振側に電話で問い合わせる事も可能です。私自身も経費か迷って計上した部分もありますが、提出した後学振から間違いの連絡は来ておりません。何も言ってこないという事はOKという事なのでしょうか?そもそも摘要にはとてもざっくりとした内容しか書けないので、中身が何か分からないという部分もあると思いますが、、、そのため領収書等の保管は学振のルールに従いましょう。

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自宅での研究に必要な経費


次は自宅での研究に必要な経費です。ここは皆さんモリモリ計上できる所です。もうホームセンターで購入したねじ等もレシートを取っておきましょう!以下私が計上した経費の内容です。

摘要としては

  • パソコン購入費
  • パソコン通信費
  • 書籍購入費
  • 印刷費

このようにざっくりとまとめて書いてあります。

これらの内訳としては以下のようになっています。

自宅でのPC台・その他PC周辺機器(マウス・イヤフォン・ディスプレイ等)・プリンター・インク代・工具代・文房具代・自宅のネット代・携帯電話代・研究に関係しそうな書籍全般・等々です。

もう研究に関係すると思ったら全部入れてしまってます。特にPC等は科研費でも買うから問題ないと考えている方もいるかもしれませんが、社会人になってもPCは必要になってくるので、どうせ買うなら早めに購入してみてはいかがでしょうか?

またプリンター等の事務系の機器ははこれまで学校の物を使っている方が多いと思います。しかしD3になれば就職先も決まってきますし、新生活用のプリンターとかディスプレイとかを1年早くそろえてみたらいかがでしょうか?1年研究に使うだけで、研究経費も消費出来て新生活に必要な物も揃えられるなんて一石二鳥ですよね。

さらに卒業時は博士論文の印刷が控えています。見た目の良い論文にするのに文字に金箔をつけたり結構お金がかかりますよね?紙代とか印刷代とか製本代とか。トータルで10万ほどかかってしまう事もザラにあります。科研費で印刷する場合は問題ないですが、科研費で利用できなかったら印刷代は必ず経費にしましょう!

こんな事を考えていたら、ありがたいことにTwitterよりご質問頂きました。私個人の考え方をシェアさせて頂きます。

Q:最新の学振の手引きでは携帯料金は含められないとありましたが、そこらへんはどうなんでしょうか?
A:個人的には携帯も経費として計上できると考えています。ポイントは私用の携帯はNGという所です。電話番号なんで今時は先生からの呼び出しか、学会の登録ぐらいにしか使いませんよね?メールも学内のメールを転送するだけだと思います。さらに電車内などはテザリングして研究する方もいると思います。そのため携帯はほぼ仕事用の用途であると考えています。よく使うLINEなどのSNSはPCでも可能ですよね?そのため研究用と証明できれば携帯代の一部もしくは全部を経費として計上できると思います。計上する際は、「通信費」や「ネット代」等とざっくりまとめて計上すればOKかと思います。

Q:書籍はクレカや図書カード等で買っても問題ないのでしょうか?
A:まったくもって問題ないです。書籍以外でも全ての物に対してレシートもしくは領収書があればOKです。(クレカの場合は明細があるとさらに良いです。)そのためギフト券・ポイント等でもPayPayで支払ってもなんの問題もありません。自分にとって一番お得な方法で購入しましょう!

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所属・関連機関への交通費

残念ながらこちらはDC1, DC2共に計上することはできません。どう考えても経費なのに何故か学振は認めてくれないのです。その他にも授業料も認めてくれません。この点は今後改善されていくことを願っておりますが、学振の研究遂行経費は年々厳格化されているような気がします。貧乏博士をそこまで困らせなくてもいいかと思いますが、、、

PDの方はこの交通費に関しても計上できますので、もう日ごろの楽して乗ろうと思ったタクシーとか、電車が無くて仕方がなく乗ったバスとか、そういった物をガンガン計上してください!

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まとめ

以上のように、実際に私が申請した内訳を公開させて頂きました。このように上記の項目を全て計上しても、実際に埋める欄は摘要の1文ですので「〇〇参加のための旅費」や「パソコン通信費」としてまとめて計上しています。実際にルールを守って計上していれば、学振から怪しまれて内容を聞かれるといった事は無いかと思われます。さらに私の周りで領収書の提出を求められた人もいません。

ただ、何回も言いますが、グレーで迷った所は学振に確認しましょう。これが一番確実です。確認するのもめんどくさい方は、迷ったものは学振で提出した後に勝手に判断してくれるようですので、とりあえず経費モリモリで申請しましょう。ダメなら電話が来るはずです。そこで素直に修正すればOKです。

実際に私の知り合いの学振マンは、DCなのに交通費を申請して電話が来ました。しかし口頭で交通費は削除してくださいと対応して終わりでした。何か間違っていたら向こうから連絡が来ますので、素直に従えば問題ありません。

以上、私の研究遂行経費大公開でした。何か皆さんの参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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