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科研費と学振のタイトルは何が正解なのか?

title学振

こんにちは、凡才博士です。今年度の学振および科研費の申請もひと段落ですね。学振の方は既に結果が出ている方もいるでしょう。私自身も科研費に応募したので、(また落ちたときに自分で読み返せるように)忘備録としてこちらの記事を書こうと思います。

今回の検討テーマは「科研費と学振のタイトル」についてです。皆さんはタイトルは最初に付ける派?それとも最後に付ける派でしょうか?どちらにしても魅力的なタイトルを付けたいですよね。審査員はまずタイトルが真っ先に目に入りますから、キラキラと光るタイトルを付けたいものです。

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科研費・学振の研究課題名はどんなものが良いのか?

正直、私のレベルではどのようなタイトルが良いのか全く分かりません。学振からもタイトルをどうすればいいとか全く記載がありません。タイトル以外は背景とか研究方法とか記載しろとあるのですが、タイトルだけは無法地帯です。決めれられているのは一つのルールだけで「40文字以内で記載」とこれだけです。

こうなってくると、まずは研究テーマのキーワードが何となく並べられますよね。私自身は化学屋ですので、まずは仮に以下のような研究キーワードをざっくり思い浮かべます。

  • 機械学習/反応中間体/触媒/〇〇反応/〇〇合成/・・・

キーワード程度なら上記のように何となく並べる事は出来ます。そうすると何となくの研究課題名ができますよね。ようは研究全体を表してくれるようなキーワードを適当に繋げばいいわけです。私も上記キーワードを使って適当なテーマを作ると以下のような形になります。

機械学習を用いた○○反応触媒の反応中間体の研究

このようにキーワードを並べ替えるだけでもそれっぽい研究タイトルを作る事が出来ます。ただ、これを並べただけでは何となくキラキラ感というか、ワクワク感が無いですよね。タイトルをみて何となくやりたい事が分かる感じです。私もこのようなタイトルを付ける事が多いですが、何となく物足りないと思っていました。

そこで、皆さんはどのようなタイトルを付けているのか?そもそも輝くタイトルの要素とは何なのか?と疑問が出てきました。来年の科研費申請に活かすために、タイトルのキラキラ感を出せるよう対策を講じたいと思います。そこで使えるが「KAKEN」です。

以前に以下の記事でもご紹介しましたが、「KAKEN」には通った申請しか載っていませんので、そこにあるタイトルこそが正解?という理解になります。よって「KAKEN」を基本としてタイトルに使えるテクニックを見ていきましょう。

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KAKENを使って出す小区分のタイトルを見てみよう

まずは、「KAKEN」にアクセスしまして、自分の申請予定の小区分番号を検索しましょう。これで、採択された課題がずらりと並びます。その中からキラリと光るというかずばっとくるタイトルを見つけていきます。

正直、研究テーマの独特のワードは人によって異なりますので、あまり参考になりません。機械学習というワードがキラキラ光っている訳ではないのです。「KAKEN」でタイトルを見ていると、これは気になるなぁというタイトルはやはりあります。何が異なるのかとみてみると、タイトルの〆の言葉が違うのですね。普通であれば「○○の研究」とか「○○の調査」・「○○の開発」のような当たり障りのないタイトルになってしまいます。

そこで、凡才博士がチョイスしました「キラリと光るタイトル〆の言葉」を以下にピックアップします。

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気になったキラリと光るタイトル

タイトルをずらっと見ていて、これは何だかワクワクするなぁと思ったタイトルをピックアップしていきます。このような〆の言葉を来年度から私も使っていきたいと考えています。(既に落ちる前提ですが…)

〇〇の開拓・〇〇性開拓

これはキラリと目に留まりましたね。似たような言葉で「○○の開発」という研究が多くあるのですが、そんな中で開拓といういう気持ち伝わってきます。開発より開拓の方が学術研究を押し広げているようなイメージがあります。まさに開拓したいというのが前面に出ていますね。

〇〇創成・創出

こちらも大きく振りかぶったタイトルです。「○○の確立」や「○○の応用」の言い換えとして使う事も出来かもしれません。何となくですが、ゼロから初めてやろうという意気込みがうかがえます。全ての研究は未発見の成果になるはずですから、正直何でも創出や創成と付けてしまってもいいかもしれません。

〇〇の加速

これもカッコイイですね。「○○の応用」や「○○の探索」よりやっぱり加速です。「検討を加速」なんて響きが良いですし。これも平凡なタイトルに埋もれる中、加速という言葉で輝いて見えます。

〇〇の新展開

こちらも何となくやってくれそう感が出ています。これまでの理論を覆してくれるような、新たな発見が期待できそうな気がします。「○○の研究」とかよりかは新展開の方が他にはない感じが出ています。

〇〇の深化

こちらも「加速」と同様に使う事が出来ますね。ただ、加速よりもより学術的な響きがします。基礎研究とか使うよりかは深化を使いたいですね。広く応用できるいい言葉です。私も深化を深めたい所です。

〇〇の探求

こちらも万能に使う事ができる使いやすい締め言葉ですね。「○○の探索」よりも学術感が溢れます。やはり探求心をくすぐられる研究が必要という事です。

凡才博士の独断と偏見でピックアップいたしましたがいかがでしょうか?皆さんもキラリと光るタイトルがどのような物か何となくイメージできますかね?上記のような言葉を使うと、タイトルに個性が出る気がします。

皆さんもまずは「KAKEN」で自分の出す小区分のタイトルを検索して、参考にすることをお勧めします。

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意外と普通のタイトルもある

「KAKEN」で多くのタイトルを見ていたのですが、上記のキラリと光るタイトルは研究全体の1割程度にしか過ぎない事も分かります。ほとんどの研究の〆の言葉は以下の通りです。

  • ○○の研究 / ○○の探索 / ○○の応用 / ○○の開発 / ○○の調査 / ○○の評価 / ○○の確立

上記のようなタイトルが大半を占める訳です。それでも皆さん採択されています。そうです、要は普通のタイトルでも全然問題ないのです。タイトルではなくて、やはり研究の中身が最も大切であるというのが身に染みて分かります。

どうして凡才博士は変なタイトルばかり取り上げるのだろう?」と考えた方もいるかもしれません。もちろん平凡なタイトルを否定して言訳ではないのですが、審査員の事を考えるとやはりキラキラしたタイトルの方が読んでくれやすいのではないかと思っています。

審査員には申請書が数多く送られてきますので、その中でまず真っ先に研究に興味を持ってもらえる方法が「タイトル」という事になります。タイトルで興味を持ってもらい、その後の研究内容でもこれは面白いと思ってもらうのが私の理想です。そのため、まずは研究の入り口としてタイトルで審査員の心を掴みたい(面接の第一印象のような物です)と考えています。

普通のタイトルの方がしっくりくる方は、もちろんそっちでOKかと思います。ただ、どうせ出すのであれば興味を持ってもらいたいというのが私の願いでして、キラリと光るタイトルを探す原動力でもあります。

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終わりに

今回はタイトルについての小ネタ・小技のような結果となりましたがいかがだったでしょうか?特に「学振のタイトルどうしよう」と考えているブラック大学院生には一度「KAKEN」を覗いてほしいと思います。私も今年度の科研費が落ちましたら、キラキラタイトルを付けたいと思います。う~ん、「イニシアチブを駆使したキュレーションによるモメンタムへのアサイン」なんかは良いキラキラタイトルですね。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。何か皆さんの参考になれば幸いです。

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