育志賞の倍率と大学ランキング!(5年分)

お金

こんにちは凡才博士です。4月になり新生活を始めている方もいるのではないでしょうか?私自身としては、サラリーマン研究員に頼るだけでなく、科研費や外部資金獲得に向けて取り組んでいこうかと考えています。

さて、前回は育志賞の概要について説明させて頂きました。

今回は育志賞をもっと深堀しまして、どのような条件であれば受かりやすいのか?倍率はどの程度になるのか等、最難関である育志賞について分析を行いました。挑戦される方はデータとして参考にしていただければ幸いです。

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倍率と学振について

私も応募する際に気になったのですが、果たして育志賞の倍率はどのくらいの物なのでしょうか?前回の記事では、博士課程全員が応募すると4,625倍という驚異の数字を出しましたが、とても博士課程全員が応募しているとは考えにくいです。そこで実際の倍率はどの程度あるのか、少し調べてみました。

残念ながら育志賞のHP自体には合格者は載っているのですが、肝心の倍率は載っていませんでした。しかし受賞者が出た、学習院大学の投稿を見てみますと、第7回(平成28年度)に関しては以下のような倍率の記載がありました。

全国の推薦者130人の中から17人の受賞者が選出=倍率は7.6倍

この数字がリアルのようですね。実際は7.6倍の倍率ですので、上記の4600倍と比較するとかなり受かりやすいように感じます。(ただの数字マジックです。)この130人はかなり優秀な博士学生なのだと思います。その中から勝ち抜いて17人ほど選ばれるわけです。

ところで育志賞の条件としては、学振の取得が必須なのか気になっていたので、少し調査してみました。育志賞の主張としては学振の有無は育志賞の選考に関係が無いとされています。理由としてはHPに以下のような記載があります。

受賞者は、希望により、所定の申請手続きを経た場合、受賞の翌年度から特別研究員等に採用され、研究奨励金等が支給されます。採用は、翌年度の4月1日の在学年次、学位の取得状況等に応じた採用区分の特別研究員又は外国人特別研究員となります。既に特別研究員-DCとして採用されている受賞者についても、希望により前記と同様の扱いを受けることが可能です。

日本学術振興会 育志賞より

つまり、「特別研究員でない場合も、手続きを踏めば育志賞受賞者は特別研究員に次の年からなれますよ」という事です。正直、この文章を見たとき疑問に思いました。「優秀な学生しか貰えない学振なのに、持ってないまま育志賞が貰えるのか?」「実際は学振は育志賞の必要条件ではないのか?」この疑問を解決するため、2019年度の受賞者一覧から既に学振を持っている方が選ばれているのかどうか調査しました。調査結果は以下のようになります。

受賞者18名中:16名(DC1もしくはDC2既に保持) 2名(外国人のため不明)

という訳で、日本人の方ならほぼ100%学振を既に持っている方が育志賞を受賞されています。また受賞後はPDへと足を進める方が圧倒的に多いです。流石、全国のトップの博士学生たちのための育志賞です。これで学振を持っているのが必要最低限の育志賞の条件であることが明らかとなりました。学振+育志賞の倍率を改めて考えると、やっぱり4000倍くらいになるんじゃないかと何となく想像してしまいます。やはり私には到底受からないわけです。

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受賞者の属性

育志賞に学振は必要不可欠である事は分かりました。次は受賞者の属性についてもう少し掘り下げてみようかと思います。育志賞のHPで公開されている情報を元に以下のように調査しました。

受賞人数と男女比

20年度~16年度までの受賞者を表にしてみました。

2020年度2019年度2018年度2017年度2016年度
14人(78%)11人(61%)11人(61%)11人(61%)12人(71%)
4人(22%)7人(39%)7人(39%)7人(39%)5人(29%)
合計人数1818181817
受賞者の人数と男女比

公式では毎年度16名程度とされていますが、実際は大体18名選出されている事が分かりますね。これまでの受賞者には男性・女性の情報も含まれていたためパーセンテージで男女の割合も出してみました。女性の比率ですと、大体35%ほどですね。こういった賞の場合、女性の参画を促すために男女半分ずつの割合にしているかと予想していましたが、男性の方が割合が多いことがわかります。

理系なら皆さん共通かと思われますが、周りを見渡してもむさ苦しい男ばかりで女性はあまり見かけませんよね。実際に博士課程の男女比を調べますと、平成28年の調査では、博士課程の女性割合は33.0%とされています。という事は、この育志賞も現在の大学院生の男女比をそのまま反映している結果であることがわかりましたね。どうやら育志賞は男性に有利・女性に有利といった形ではないようです。

この結果を見て思ったことがあるのですが、博士の女性の割合は33%もあることに初めて気づきました。私の体感では10%ほどかと思っていましたが、そこまででもない印象です。ここは分野の違いになってくるのでしょうかね?コメントにて業界と女性の割合を記入していただけると嬉しいです。海外の博士は女性も結構な割合でいますが、やはり日本では難しい状況にあるみたいですね。

大学別の受賞人数ランキング

育志賞の男女比については公平だったため、次は学歴について調査しました。上記の表と同じように20年度~16年度までの受賞者一覧から、各大学の受賞ランキングをまとめてみました。

第1位22人東京大学
第2位11人京都大学
第3位6人慶應・名古屋
第4位3人大阪・九州・筑波・
東京理科・東北・北海道
過去5年間の育志賞受賞者・大学別ランキング

このランキングをご覧になっていかがでしょうか?育志賞を受賞するためには、東大に行くのが一番の近道のように見えます。そもそも育志賞をとるためだけに東大を目指す人がいるのか?といった話ではありますが、やはり有名大学の学生が毎年ノミネートされている事がわかりました。
育志賞受賞者=学振×有名大学の方程式が成り立ちますよね。

大前提として、博士課程の中で優秀な学生に与えられる賞であるため、有名大学の研究ができる学生がトップになるのは当然の結果だと思います。それは、私のような駅弁の底辺這いずり周り学生なんかはどうしても受賞できないわけです。もし育志賞を目指されている方は修士から東大に行って、業績を稼ぎましょう!(笑)

今回のランキングをご覧になって育志賞をあきらめてしまった方もいるかと思います。しかし駅弁大学の方もまだ希望は捨てないでください。1人もしくは2人がノミネートされたランキング外の大学一覧を下記に示します。

大阪・学習院・九州・神戸・岡山・お茶の水・金沢・宇都宮・京都府・工学院・甲南・総合研究・電気通信・東京芸術・東京女子医科・日本・東工・一橋・広島・明治・立命館・早稲田

リストにしてみましたけど、こう見るとまだまだ一流大学が占めていますね、、、私の予想と外れておりました。こうリストにしてみますと、やはり駅弁大学ではかなり厳しい戦いである事が分かりました。

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終わりに

今回は育志賞について深堀させていただきました。これまでの受賞者を調査した結果、意外と平等に選ばれている事が分かりましたね。しかし、残念ながら審査基準が明らかになっておらず、確実な実績のような物は分かりませんでした。学振ですとある程度どこが悪いとかフィードバックが出来るのですが、育志賞は合格か不合格かの連絡しか来ないので、審査基準が分からないのが不透明な所です。本記事によって応募しようと考えている方の少しでも参考になれば幸いです。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

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