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我が国の最高学位である博士新卒の初任給と年収はいくらか?

お金

こんにちは、凡才博士です。最近は博士課程の就活について考察しておりました。私も思い返せば博士新卒で色々面接を受けてきたわけですが、やりがいや研究テーマよりまず真っ先に目にするページが募集要項の「給与」と「休暇・福利厚生」でした。(笑)

だって学生なんだから仕方ないですよね。企業に入ってなんの研究をするのかも確約されていないわけですから、比較するところが給料くらいしか無いんですもの。例を挙げるとすると、「TOYOTAとHondaのどちらに応募しようか?」みたいな感じです。恐らく調べれば細かい違いがあると思いますが、正直同じ車業界だし両方とも大手だし、比べるところは給料ぐらいしか無いですよね。

私も新卒博士で1年間働いてみて、大体の給与と年収が分かってきましたので、今回の記事では凡才博士新卒の初任給と年収(源泉徴収票)を大公開したいと思います。給料は多い方が越したことはないですが、これから就活する方や私のように若手の博士新卒の参考になればと思います。

大学院専用の就活サイトの一つとして、凡才博士は「アカリク」を利用しました。修士・博士・ポスドクによってサービスが分かれていますので、自分に合った所を見つけるのがお勧めです。特に就活にやる気が出ないとか、自己分析が分からんという場合はエージェントに手伝ってもらう方が良いかもしれません。エージェントも無料で使えますので、こちらも利用して就活・転職のハードルを下げるのが良いでしょう!

・アカリクの登録サイトです。院卒研究者専門ですので登録して研究職の求人が見れます。もちろん無料です。

・こちらは求人情報だけでなくエージェントに就活を手伝ってほしいという方にお勧めです。自分一人では就活が心配な方にお勧めです。理系専門のエージェントと面談も出来ますので、自己分析等の就活に必要な資料をブラッシュアップしてもらいましょう。

・こちらは就活より転職向けの転職エージェントです。博士は新卒ではないので、転職として就活をすることもできます。企業の求人案件が多いので、アカデミック以外を目指している方にはお勧めです。

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新卒凡才博士の給与明細

それでは、新卒博士で研究職に就いた凡才博士の給与明細の金額を見ていきましょう。(初任給は個人情報ですので万単位で公開させて頂きます。)果たして日本の最高学位である博士の称号を得た駆け出し研究者の企業での初任給はいくらになるのでしょうか?

支給分

  • 基本給:29万円
  • 通勤手当:1.3万円
  • 残業代:0円(使用期間なので残業は0h)
  • 合計:30.3万円

皆さんが一番興味ある個所は「基本給」ではないでしょうか?新卒博士で就職した凡才博士の基本給は29万円です。入社する前から基本給は知らされておりますので、特に低いとか高いとか印象は無いです。ただ、博士新卒はストレートで卒業して27,28歳になっているかと思います。なので「27歳になってようやく29万円もらえるのかぁ」といった感想は持ちます。凡才博士は外資系で働いてはおらず、典型的な日本企業なので「まぁこんなもんか」といった感じです。既に博士で働いている方・これから就活を始める方の感想はいかがでしょうか?

控除分

  • 雇用保険:ー900円
  • 組合費:ー1,200円
  • 所得税:ー8,000円
  • 合計:ー1万円

こちらが給料から差し引かれる控除分になります。就活では初任給は載っていますが、こうした控除分は載っていないので注意しないといけませんね。せっかく給料が高くても組合費や良くわからないものでどんどん引かれている可能性もあります。

新卒の初任給では控除の合計が1万円と大した金額ではありません。しかし、これは4月の初任給限定の数字です。皆さんも既にご存知かと思いますが、手取りが大きく減ってしまう原因として「年金・健康保険・住民税」があります。この3つが全く引かれていないので控除分の金額が少なくなっているように見えるだけです。博士である程度収入があれば、年金は国民年金で払っているかと思いますし、健康保険も結構な金額を払っているかと思います。住民税については収入が少ない博士学生の内は大して払ってませんが、社会人になったら国が目の色を変えて徴収してきます。住民税は2年目から引き落とされますので、2年目の給与明細で悲鳴を上げる事となります。

支給分から控除分を引いて、凡才博士の博士新卒の初任給手取り額は約29万円でした。恐らくそこまで低くない金額だと思いますが、博士の代償を払った割に少ないなぁと感じるのは私だけでしょうか?正直海外のPh.D.はこんなものではなく、博士学生時代からかなり多くのお給料をもらっていると思います。

通常であれば4年で学部を出て就職するわけですが、修士で2年+博士で3年の計5年遊んできた罰でしょうか?特に働きもせず、税金を使って博士の学位を取ったしっぺ返しが、この海外より低い給料となっているのでしょうか?日経企業に就職すると決めた時点で、正直博士課程ってそこまでコスパが良くないように感じますね。

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大卒と博士卒の初任給を比較

実は日本で博士課程に行くのはそこまでお得ではないのではないかと考えました。年功序列で給料が増えていく日本の企業では、学位を取るよりも早くその会社に入って勤続年数を増やした方がお得ではないかと考えています。実際に日本の超大手企業であるTOYOTAのデータを見てみましょう。以下にTOYOTAの採用HPに載っていた初任給を転載します。

  • 学部卒業相当:月給20万8000円
  • 修士修了相当:月給23万円
  • 博士修了相当:月給26万4000円

修士卒ですと学部卒より2.2万円初任給が高いです。1年あたりに直すと1.1万/年になりますので、毎年1万昇給しているイメージですね。

一方、博士卒の給料と修士卒の給料を比較すると、3.4万円の差があります。こちらも1年あたりに直すと1.1万/年になります。

お気づきになられたかと思いますが、博士卒が給料が高いというのは幻想だという事が分かります。学部卒と博士卒を比較すると、その差は5.6万円となり、単純に1.1万円×5年=5.5万円の計算になります。日本企業は年功序列ですので、学位に関係なく給料は年齢で決まってしまうという事ですね。私もここまでしっかりと例を挙げて計算した事は無かったのですが、これが日本の博士課程の悲しい現実です。

しかもこちらは初任給のみのお話で、毎年の昇給分が直線的になるという訳ではありません。勤続年数が長くなると、昇給は直線的ではなく少なくとも2次関数的に給料が上昇していくのが日本の仕組みです。そのため、勤続年数が長いほど昇給の恩恵を早くから受ける事が出来ます。(管理職になれる・なれない等もあるかと思いますが。)そのため、学部で就職し5年働いた方の方が、博士新卒より給料が高くなるのです。

さらに悲しい事に、博士課程には給料がありません。もちろん修士にも無いわけですので、5年間無休で働いているのと等しい状況になります。よって、博士課程の給料を貰えない期間+学部卒の昇給度合い+博士課程の辛さ」を総合的に判断すると、やはり博士課程の就職はコスパだけを考えると悪いのかもしれません。

なんだか悲しくなってきましたが、博士課程でしかできない経験や社会に出たくない等のプラスの理由があれば、博士新卒で就職するメリットもあるかもしれません。そう考えると、企業に籍を置きつつ、博士課程の学位を取る「社会人ドクター」が金銭的に見たら一番お得な方法かも知れませんね。(社会人ドクターにも辛さはもちろんあるかと思います。)

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凡才博士1年目の源泉徴収票

それでは、最後に凡才博士の博士新卒1年目の年収(源泉徴収票)を見てみましょう。個人情報の観点から、1,000円以下の金額は網掛けさせて頂いてます。

今回の源泉徴収票の注意点として「源泉徴収票は1月から12月までの所得の合計」である事です。ですので、単純に年収ではなく「1月~3月までの学振の給料+4月~12月までの社会人研究員の給料」が今回の源泉徴収票の内容です。摘要にしっかりと日本学術振興会と記載されていますね。

博士新卒1年目の源泉徴収票を公開させて頂きましたが、いかがでしょうか?凡才博士の1年目の年収は約400万である事が分かります。(一般的に源泉徴収票の「支払金額」が年収となり、「給与所得控除後金額」がいわゆる手取り所得になります。)手取り年収を見てみますと、280万の現金が最終的な手取りとして振り込まれています。

そこまで都会で生活しているわけではありませんが、やはり海外の博士新卒に比べて格段に給料面は低いですよね。学振の給料がプラスされているので、本来の年収に直すと450万ほどになるかと思いますが、それでも辛く苦しい博士を出て、この程度かぁといった感想です。

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平均年収と比較してどうか?

博士新卒の年収は全国平均と比較してどのような立ち位置にいるのでしょうか?年齢別の平均年収のデータがありましたので、比較してみましょう。

出典:doda 平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】より

博士新卒である27歳・28歳の平均年収は約400万ほどです。中央値では350万程といったデータもあります。

「ザ・平均」ですよね。社会経験も無い博士新卒は単純に歳相応の大卒と変わらない年収であることが分かりました。せっかく博士を持っているのですが、特に収入面でプラスになる事は無いようです。

社会人になって「博士とは足の裏についた米粒」である事が良くわかりました。「取らないと気持ち悪いが、取っても食えない」そんな状況です。とっても食えないのであれば、ペン字講座やカラーコーディネーターを学んだ方がよっぽど活躍できます。(笑)

博士を持つ私が言うのも変ですが、博士進学に伴う金銭的なデメリットをよく考えて進学するようにした方が賢明です。博士進学の金銭的デメリットについて、ざっくりと以下に示しているので良く検討してみてください。

  • 博士を取っても給料が年功序列のため年齢で給与が決定する
  • 修士~博士の間は(主に)収入が無く生活費だけが積み重なる
  • 収入が増えるどころか、授業や奨学金のためマイナス(借金)になる場合もある
  • 就職が難しく、大卒でも行けるような年収が低い企業へ就職する可能性がある

こう見ると、博士に進学する金銭的メリットとは何でしょうかね?いや、博士に進学するメリットとはそもそも……、、、皆さん博士に進学する理由は様々ですよね!夢があって良いと思いますが、何とか生き抜いて卒業し、ご飯を食べれるようになる事を祈っております。

最後まで読んでいただきありがとうございます。何か皆さんの参考になれば幸いです。

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