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就活や科研費にも有利?researchmapに登録しよう!

research学振

こんにちは、凡才博士です。皆さんは業績の管理ってどうされてますでしょうか?論文・学会・賞など研究をやっていけば業績は少なからず溜まっていきますよね。

博士の1年目では業績は片手で数えるくらいしか無いかもしれませんが、意外と学会などの業績を忘れがちです。しかも忘れている業績というのは意外といろんな所で使う場面が出てきます。

例えば就活でも業績を書く欄があります。学振や科研費の申請でも業績は必須です。D論でも業績は全て記載しますよね?そうです、自分の業績がまとまっていると非常に便利なのです!

しかしWordなんかで業績を管理する方もいるかもしれませんが、学会に出る度に更新したり、どこにファイルを置いたりと意外と忘れがちです。しかもその業績は誰にも見せびらかすことが無く、終わってしまいます。

皆さん業績を見せびらかしたいですよね?それもネットで全世界に。前回の記事では「研究者専用SNS:ResearchGate」についてご紹介しました。今回は日本の研究者用Facebookみたいな感じのresearchmapについてご紹介します。

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researchmapとは?

researchmapは、研究者が業績を管理・発信できるようにすることを目的としている、JST(科学技術振興機構)が作ったデータベース型研究者総覧です。研究者用のFacebookやLinkedInみたいな感覚ですね。公式HPは以下にあります。

researchmap
researchmapは、日本の研究者情報を収集・公開するとともに、研究者等による情報発信の場や研究者等の間の情報交換の場を提供することを目的として、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が運営するサービスです。


簡単な登録で自分の業績一覧サイトを作成することができ、研究成果として、論文、講演・口頭発表、書籍、産業財産権、Works(作品等)、社会貢献活動などの業績を管理し、発信することができます。また、研究コミュニティなど、様々なツールを研究活動に活用できます。

researchmapの特長として、公式としては次のように謳っています。

出典:researchmapパンフレット

他のSNSと同じく無料で使えるというのが一番いい点ですね。無料の割には後述するように受ける恩恵が大きいです。登録しておいて損はないといった所でしょうか。

出典:researchmapパンフレット

公式ではresearchmap出来る事はざっくりこのようになっています。実際に利用していますが、「研究成果を発信する」・「研究者をさがす」は結構良く使えます。大体の先生はresearchmapに登録して業績を公開していますので、最新の研究成果や興味のある分野など丸わかりです。

ただ、「研究者とつながる」に関しては、効果が薄いように感じます。私も何人かの先生とつながっていますが、特に連絡する事は無く、ただ先生が出して公開した最新の論文を逃さずフォローするだけに使っています。

正直つながっている感覚もありませんし、researchmap上でやり取りする事はほとんどありません。つながるのであれば「研究者専用SNS:ResearchGate」の方が使い勝手がかなりいいです。

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researchmapのメリット

researchmapに登録するといくつかメリットがあります。以下にいくつかご紹介しますので、利用するメリットがある方は登録しておくといいでしょう。

業績の管理が楽になる

researchmap最大のメリットは業績の管理が楽になる事です。登録する事で自分のページが上記のように出来ますので、Web上でこれまでの研究実績を淡々と埋めていくだけで業績リストが完成します。

業績とは論文はもちろん、学会発表の業績も楽に取り込むことが出来ます。外部のデータベース(以下の画像のデータベース)と連携しているため、学会の要旨等から簡単にこれまでの業績を取り込むことが出来ます。学会も楽に取り込むことが出来る点が良いですね。

また、科研費等の研究費の申請に利用できるのもいい点です。researchmapに登録しなければダメという訳ではありませんが、必要に応じて審査時に参考にしてくれるようですので、登録しておいた方が無難ですね。

また、その他の研究費の申請においても、researchmapからクリック一つで業績リストを出力する事が出来ます。Wordで管理するよりかは便利ですし、業績一覧を出力してくれる点は中々使えます。

研究機関を変更した場合も業績が引き継がれますので、その点も安心です。

JREC-INの求人情報を取りこぼさないで済む

JREC-INという博士を対象にした研究者専用の求人情報サイトがあります。このサイトもJSTが運営していますので、researchmapとも連携しています。JREC-INは色々検索して自分に合った求人を探す必要があるのですが、わざわざ探すのもめんどくさい方はresearchmapが使えます。

JREC-IN Portal
イノベーション創出を担う研究人材のためのキャリア支援ポータルサイト

自分に興味ある分野等の求人が公開されると、researchmapの新着求人に自動で出てくる機能があります。そこで気になる求人があれば、クリックしてみて詳細を見る事が出来ます。

そのため、わざわざ検索しなくても最新の求人を取り逃すことが無くなります。なのですぐに次のポストを目指していなくても「何か良いポストないかなぁ」と考えているだけでも、次々と自分の興味のある求人をリサーチする事が出来ます。

とりあえず興味が出るまで待ってみて、良ければ応募するという事も出来る訳です。こちらに出てくる求人はアカデミックのポストだけではなく、一般の企業も良く出てきますので、眺めているだけでも求人の勉強になります。

JREC-IN以外にも大学院卒の研究職をターゲットにしている就活サイトは多くあります。修士の場合はJREC-INに合った求人は中々無いです。JREC-INは主にアカデミックのポストが多く、企業の求人はメインでは出てきません。

大学院専用の就活サイトの一つとして、凡才博士は「アカリク」を利用しました。修士・博士・ポスドクによってサービスが分かれていますので、自分に合った所を見つけるのがお勧めです。特に就活にやる気が出ないとか、自己分析が分からんという場合はエージェントに手伝ってもらう方が良いかもしれません。エージェントも無料で使えますので、こちらも利用して就活・転職のハードルを下げるのが良いでしょう!

・アカリクの登録サイトです。院卒研究者専門ですので登録して研究職の求人が見れます。もちろん無料です。

・こちらは求人情報だけでなくエージェントに就活を手伝ってほしいという方にお勧めです。自分一人では就活が心配な方にお勧めです。理系専門のエージェントと面談も出来ますので、自己分析等の就活に必要な資料をブラッシュアップしてもらいましょう。

・こちらは就活より転職向けの転職エージェントです。博士は新卒ではないので、転職として就活をすることもできます。企業の求人案件が多いので、アカデミック以外を目指している方にはお勧めです。

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researchmapの登録方法

実際にresearchmapに登録してまずは業績一覧まで入力しておきましょう。以下が登録までのざっくりとした流れです。少々めんどくさい場合もありますが、登録しておくメリットの方が上回ります。

既に登録されていないか確認

学生の場合は中々無いですが、学振に通っている場合や、研究者として働いている場合は既に登録されている場合があります。researchmapは所属機関が管理する事も出来ますので、所属機関によってアカウントが作成されてる場合があるのです。

よって、まずは「研究者をさがす」から自分の名前で検索してみましょう。

検索すると、検索結果は以下の3パターンになるかと思います。

  • 検索条件に該当するデータは、見つかりませんでした」
    →researchmapは未登録ですので、新規登録
  • 自分以外の、同姓同名または似た名前の ID が表示される
    →researchmapに同じ名前の別人のアカウントがあります。未登録ですので新規登録です。
  • C:自分の ID が 1 つ表示される
    →researchmapに既に登録されています。登録情報にある研究機関に問い合わせましょう。

新規登録する

新規登録する場合は以下の2パターンの登録方法があります。「研究者番号を持っている場合」と「持っていない場合」です。

「研究者番号を持っている場合」は新規登録する際に科研費研究者番号を入力して登録を進めてください。(もちろん学振の研究者番号でもOKです!)

「研究者番号を持っていない場合」はさらに2パターンに分かれており、自分で業績の登録と新規登録を同時にする場合と誰かから招待してもらう場合があります。

・新規登録する場合

研究者番号をお持ちでない場合は、新規登録フォームより業績を1件記載してJSTに連絡します。
JSTサービス支援センターで確認後、招待メールが送られてきます。その後、送られてきたメールに従えば新規登録完了です。

・知り合いの研究者からの招待
既にresearchmapに登録している研究者または研究者が設定する代理人から招待があれば、招待メールをうけて登録できます。知り合いの研究者を探すには、「研究者をさがす」画面をご利用ください。

必須情報を入力する

あとは表示される内容に沿って淡々と必要な情報を入力していくだけです。個人情報の公開or非公開も選べますので、気を付けて登録しましょう。個人的にはメールで連絡してきてもいいけど、電話番号は公開したくないと思っています。

これまでの業績を登録する

最後にこれまでの自身の業績を登録して、大体の手順は終了です。論文や学会に関しては外部システムに掲載されている物は簡単に登録できます。

外部システムで自分の名前を検索して、該当する業績を取り込むだけです。論文はほぼ間違いなく出てきます。学会は出てこない事もあるので、出ない場合は手動で登録してあげましょう。

以上で大体の登録は完了です。後は知っている先生をフォローするなり、気になる人をフォローしていきましょう。そうする事で、タイムラインのような物に先生の最新の業績が出てきます。(その研究者が最新の業績を更新した場合だけですが。)

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終わりに

まだresearchmapに登録していない方は興味を持っていただけましたでしょうか?無料で使えるのが最も良い点ですね。また博士まで取った場合は業績や就活といった面で登録しておく方が何かと認知されていいかと思います。JSTが運営していますので安心ですね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。何か皆さんの参考になれば幸いです。

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