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大学院生の希望の星!駅弁大学こそ奨学金免除を申請する理由

お金

こんにちは、凡才博士です。最近は花粉症に悩まされていますが、日に日に春になっていくのを感じますね。今回は卒業シーズンという事もあり、大学院の奨学金免除制度について体験談を元に紹介させていただきます。

実際、私も修士の際に第一種奨学金を学生支援機構から借りていました。私の場合申請して全額免除になったので、その経緯や制度について皆さんと共有させていただければと思います。

今回の記事に向いている人はこんな方

  • 現在、大学院に在学しており(大学へ進学予定)、奨学金申請に迷っている方
  • 奨学金免除の基本について知りたい方
  • 申請書で点数稼ぎをするにはどうしたら良いのか悩んでいる方
  • 将来的に博士課程への進学を視野に入れている方
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奨学金免除とは?

既にこちらの記事を見ている方は奨学金免除については、かなり調べている方が多いのではないでしょうか?残念ながら学部生の場合は相当な理由がない限りは学生支援機構から借りた奨学金は免除する事は出来ません。一方、大学院からは結構な割合で奨学金免除を行うことが出来ます。実際に日本学生支援機構の「特に優れた業績による返還免除」を引用させていただきますと、

大学院で第一種奨学金の貸与を受けた学生であって、貸与期間中に特に優れた業績を挙げた者として日本学生支援機構が認定した人を対象に、その奨学金の全額または半額を返還免除する制度です。
学問分野での顕著な成果や発明・発見のほか、専攻分野に関する文化・芸術・スポーツにおけるめざましい活躍、ボランティア等での顕著な社会貢献等も含めて評価し、学生の学修へのインセンティブ向上を目的としています。
貸与終了時に大学に申請し、大学長から推薦された人を対象として、本機構の業績優秀者奨学金返還免除認定委員会の審議を経て決定されます。

と国の機関ですが、かなり簡単にまとめていただいていますね。

さらにざっくりと免除になる条件をまとめますと、

  • 大学院で第一種奨学金(無利子で借りている奨学金)を借りている学生
  • その中で業績が優秀な学生(大学の中で優秀な学生のみが学長から名目上推薦されます)

これらの条件を無事クリアして、学長推薦を貰えた学生は99%奨学金が全額免除、もしくは半額免除となります。それでは、最近の実績でどれだけの学生が免除になっているか見てみましょう。

貸与終了者数推薦者数免除者数全額免除者数半額免除者数
修士21,5386,4686,4611,4565,005
博士2,232806752321431
24,6387,5467,4731,8405,633
日本学生支援機構 令和元年度の大学院第一種奨学生返還免除の認定より作成(合計は専門職学位課程含む)

日本学生支援機構から令和元年度の奨学金免除情報を引っ張ってきました。

修士はかなり人数が多くて、免除するには少し大変そうなイメージですね。私の周りで博士に行かず、修士で卒業した人は良くて半額免除が多い印象です。

一方、博士は何となく数字が小さくて免除されやすい印象ですよね。また博士で一桁数字が変わる所を見ると、日本の博士の人気のなさが浮き彫りになります。流石、「足の裏についた米粒」です。

理系なので免除の割合をパーセンテージに直してみましょう!

貸与終了者数免除者数全額免除者数 (貸与者数基準)半額免除者数(貸与者数基準)
修士100%30%23% (7%)77% (23%)
博士100%34%43% (14%)57% (19%)
100%30%25% (7%)75% (23%)
日本学生支援機構 令和元年度の大学院第一種奨学生返還免除の認定より作成(合計は専門職学位課程含む)

パーセンテージで見ると、奨学金を借りている学生のうち3割が全額もしくは半額免除となっている事が分かりますね。その中でも修士の半額免除が一番通りやすく、逆に修士の全額免除が一番難しい様子が分かります。

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奨学金免除の仕組みについて

しかし、あくまでこちらは全国の大学院の統計を取った数値に過ぎません。奨学金免除を既にあきらめている方は、まだまだ希望の星はあります。

奨学金免除は大学によって公平な制度を設けていますので、戦う相手は同じ大学院の仲間だけという事です。

つまり自分の大学で成績優秀になり、学長から推薦を貰えばいいのです。奨学金免除制度について簡単に図にすると以下のようになります。

各大学における奨学金免除制度の位置づけ

上記の図で示すように、奨学金免除制度は各大学であります。T大もK大も駅弁大学も平等に奨学金を借りている上位30%程の学生が免除になるのが特徴です。決して全国の大学院生と戦うのではなく、自分の所属している大学院生と戦うのです。その中で上位30%にさえ入れば、全額もしくは半額免除が確定するといった、試して損はない超お得な制度となっているのです。

特に地方国立の駅弁大学の学生は、実家から通っている人も多いためそももそ奨学金を借りている人がそこまで多くはいないはずです。つまり最初から競う合うライバルが少ないという事ですよね。学内の全ての学生と戦う訳でなく、第一種奨学金を借りている学生と戦う訳ですからさらに人数が少なくなってきます。学部の時に成績トップだったクラスのアイツも、奨学金を借りてなければ同じステージにいませんからね。よって第1種奨学金を借りている方は、とりあえず指導教員に免除申請したい事をアピールしましょう!

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博士進学にお勧めの奨学金免除ビジネスについて

奨学金免除制度は優秀な学生のみ学長に推薦される制度です。しかし学長が一人一人面談をするわけであはありません。学内で優秀な実績を奪い合う、血で血を洗うポイント加算性なのです。

私自身、修士の奨学金は全額免除を勝ち取りました。勝因は「博士に進学するから」という悲しい理由です。しかし修士の奨学金を全額免除できる人はほとんど博士進学組です。先ほども言ったように、免除はポイント加算性なので、博士進学を行うと自動で30P程加算されるという訳です

奨学金免除の評価基準については、今後内訳を大公開させて頂きますので、皆さんも日々の実績の参考にしていただければ幸いです。今回は私が実際に行った奨学金ビジネス方法についてのTipsです。

この奨学金ビジネスが成り立つ方は以下のような学生です。

  • 修士1年次(2年次でも1年間可)で既に博士進学を志している方
  • お金が溜まっても使わないで我慢できる方
  • 同じ大学院の学生がそこまで優秀でない方

上記のような方は、ぜひ奨学金免除申請を行って、貧乏博士になる前に資金を蓄えておいてください。簡単なステップを以下に示しますので、参考にしていただければ幸いです。

  1. 修士1年目(2年目でも可)で第一種奨学金(8万)を申請。(大学院では奨学金を借りる基準がかなり緩くなります。実家が相当セレブでない限り第1種は簡単に通るかと思います。間違えても2種を借りないように注意です。)
  2. 口座に毎月奨学金が振り込まれても一切使わず、卒業まで奨学金を貯め続けます。(奨学金は借金ですので誘惑に負けず一切手を付けないでください。TAやRAなどをやっていると、みるみる口座残高が増えていきます。)
  3. 優秀な学生となるため研究活動等を頑張ります。(論文・学会・ボランティア・授業の成績等を出来るだけ良いものにしましょう。)ここで学術論文が1本出ると、ほぼ免除確定だと思って頑張ってください。
  4. 指導教員に博士課程に進学したい事を伝え、修士2年の後期に奨学金免除申請を行いたいことを匂わせましょう。
  5. 修士論文発表で上位の成績をおさめて、免除申請に誰もが感心するような推薦書等を作成しましょう。
  6. 博士の1年目に日本学生支援機構から全額もしくは半額免除のお知らせが届きます。
  7. 全額免除の場合:おめでとうございます!修士時代の約200万は全てあなたの物です!ハーゲンダッツを買って自分を労って下さい
  8. 半額免除の場合:こちらもおめでとうございます!半額の約100万は繰り上げ返済をしてすぐに奨学金を返しましょう!毎月の奨学金には手を付けてないですよね?あなたには100万残ります!
  9. 惜しくも推薦されなかった場合:教授を恨みましょう。まさか奨学金に手を付けてはいませんよね?早急に全額繰り上げ返済を行いましょう。

このような感じで、奨学金は毎月入金されますが、私はもしもの返済に備えて一切手を付けず修士を終えました。博士に進学する場合、大幅に加点されますので、私ももれなく全額免除に認定されたという事です。

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終わりに

もし修士で奨学金を迷っている方は、一切手を付けないと心に決めた場合はとりあえず借りてみてはいかがでしょうか?免除基準はまた別の機会で公開しようかと思いますが、博士に進学しない場合でも成績によっては半額免除は十分狙えます。

上記方法は博士に進学する修士学生に対してのみかなり有効です。

え?博士の学生はどうやって免除するのかって?残念ながら博士の皆さんとても優秀なので、今回のような裏技は使えません。悲しいですが、評価基準を理解して学業等に励むしか現状の方法は無いようです。博士の金銭面についてはかなり闇が深いと考えています。学振を取っても全くもって貧乏なままです。今後は博士にも役立つお金の知識についてもシェアさせて頂いて、皆さんの良い研究生活をサポートできたらと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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