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特に優れた業績とは?奨学金免除の基準となる点数大公開!

お金

こんにちは、凡才博士です。サラリーマン研究員を行う中、頑張って週に1回のブログ更新が限界ではないかと考えてきました。細く・長く続けていければと思いますので、皆さんと研究ライフを満喫しましょう!

前回は大学院の奨学金免除制度について、奨学金ビジネスも兼ねてシェアさせて頂きました。

今回は、「免除は分かったけどどうやったら免除になるのか?」・「免除の評価基準はどうなっているのか?」・「大学院をどのように過ごしていたら免除の点数にプラスできるのか?」このような疑問に答えられるよう、解説出来ればと思います。

また私自身が免除申請を行った際の、免除の成績や実際の評価項目も大公開させて頂きますので、これから申請しようとしている方は参考にしていただければ幸いです。

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奨学金免除の評価基準大公開

前回の記事にも書かせて頂いたように、奨学金免除は奨学金を借りている期間においてポイントを奪い合う長期戦になります。しかし2年や3年の間常に頑張り続けるのはしんどい事です。そのため、奨学金免除ではどのような物が評価されているか、実際の私の評価項目を一覧にして見てみましょう。以下に私の駅弁大学で申請するときに見た評価項目とMAXのポイントを示します。

免除対象となる業績MAX獲得ポイント
高い評価を受けた学位論文20
学内研究誌に掲載された論文5
日本学術振興会及び民間財団が公募している競争的資金の獲得15
学内の賞の受賞10
レフリー制のある学会誌、学術誌への掲載論文20
学会賞、学術賞の受賞15
学会等での発表20
高い評価を受けた修士・博士論文発表審査の結果30
大学において刊行されたデータベース・その他著作物等30
一般の著書・データベース・その他の著作物30
特許出願など、発明、発見等による顕著な業績10
各課程における成績10
修業年限短縮10
RAやTAによる教育活動への貢献5
学外での非常勤講師等、学外への従事5
芸術分野発表会での高い評価 (専攻分野に関連する物のみ)20
スポーツ等競技会での高い成績 (専攻分野に関連する物のみ)20
ボランティア活動による学内での高い評価5
社会貢献、国際貢献による高い評価5
 計135点
駅弁大学の奨学金免除基準と各ポイント

皆さん、どうでしょうか?これらをすべて意識して大学金生活を過ごすことはできますかね?中々達成できなさそうな項目もありますよね。これからポイント獲得の注意点と獲得しやすい項目・獲得しにくい項目について解説していきたいと思います。

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ポイント獲得をしやすい実績について

普通の大学院生をしていてポイントを取得しやすい項目についてピックアップします。以下の項目は積極的に実績を積んでいくようにしましょう。

高い評価を受けた学位論文

こちらは言うまでも無いですね。しっかり修士・博士の研究をして、教授と揉める事無く卒業論文を書けば普通に評価されます。要は書いた卒論の評価が高ければいいという事です。奨学金免除の申請をしていると分かれば、学位論文の評価を高くしてくれる優しい先生もいるはずです。単純に論文の良い悪いは奨学金免除申請をする際に勝手に点数が付きますので、普通に卒業出来ればOKかと思います。特に博士に進学する人は、ここの評価項目に下駄をはかせてくれる先生が多いです。これが博士に行く修士の学生が全額免除になる原因の一つです。

日本学術振興会及び民間財団が公募している競争的資金の獲得

こちらはポイントになりやすくは無いですが、取れたら大きいところです。一番代表的な所であれば、学振を取れという事ですね。学振を取るような優秀な学生はほっておいても自動で奨学金免除となる訳です。私自身はDC2からですので、DC1は持っておりませんでした。しかし「民間財団が公募している競争的資金の獲得」に関しては、ありがたいことに民間からちょっとした資金を貰っていたのでかなりプラスポイントになりました。修士から博士に向けて、学振より簡単な民間財団の公募を取りに行くのはかなりおすすめです。正直、学振の申請書を少し修正するだけで応募できてしまう物が多いイメージです。

学内の賞の受賞

これは解説するまでもないような気がします。まさに血で血を洗う戦いになりますよね。特に学内で行われる国際セミナーとか、他大学を呼ぶワークショップと学内の小さな学会のようなものでポスターでも口頭でも取りまくる事が大切です。ここは簡単に取りやすい項目ですので、落とさないように頑張りましょう!

レフリー制のある学会誌、学術誌への掲載論文

この項目の評価基準は以下のようになっています。

英文1報(第一:約10点 共著:約6点)、和文1報(第一:約8点、共著:訳4点)かつ上限20点

これに関してのポイントは査読があればどんな論文でもどんな雑誌でもOKという事です。つまりわざわざ英語の国際誌を狙わず、国内のインパクトファクターもつかない学会誌載せてしまえば周りと比べてかなりリードできます。この項目で差が出てくるのは、修士の学生だけすよね。博士は論文を3本ほど載せないといけないので、この項目はドングリの背比べです。修士の方は、周りに差をつける項目はここしかありません。共著でも点数が付きますので、先生がファーストで投稿した論文に自分のデータが少し入っていて名前が載ればかなりおいしい話です。教授に論文を書けと言われたら積極的に取り組むようにしましょう。

学会賞、学術賞の受賞

これも少し難しいですが、取れたら周りを引き離す大きな項目です。国内学会の学生発表賞を一つは持っておくとかなり安心です。博士の方はこの項目に関してもほぼマストですよね、博士の免除は難しいですが頑張って実績を重ねていきましょう。

学会等での発表

学会での発表は、正直かなり楽な実績です。評価方法としては例として以下のようになっています。

学会発表1件=約5点,国際学会口頭発表は約50%増, 国際学会ポスターは約20%増(本人発表に限る)

この学会発表はかなり点数が稼ぎやすいので、ぜひ満点を目指してください!国内学会なら何でも5点ですから、2年の間に4回出れば既に満点です!さらに楽に稼ぐ方法としては国内で行われる国際学会でポスター発表をすればかなり稼げます。どんなへっぽこ学会でもいいので、とりあえず何らかの発表をしておきましょう。

高い評価を受けた修士・博士論文発表審査の結果

こちらも言うまでも無い内容です。要は終了発表で学内のいい順番を取ればOKです。ここは学内の他の方との戦いですので、プレゼンのうまさや研究内容によって変わってきますね。ただ、これまでに論文を出していたり、学会に何回か参加されている方は特に問題なく成果が出ている方なので発表次第で上位入賞可能かと考えています。こちらも「高い評価を受けた学位論文」と同じで、博士進学予定の学生が奨学金免除の申請をしていると分かれば、評価を高くしてくれる優しい先生もいるはずです。博士進学者はあまり気負わず、堂々と発表すれば裏で闇の力が働いて勝手に点数が上がるかもしれません。

各課程における成績

ここは正直皆さん満点です。テスト等を頑張りましょう!決して授業をサボったりしないようにすれば大学院の授業は学部ほど大変ではないかと思います。この項目は他の学生と大きく差が開かない所なので、逆に落とすことが無いよう押さえておきましょう。

RAやTAによる教育活動への貢献

こちらは点数は低いですが、RAやTAは収入にもなりますし、研究業務に差支えが無ければぜひ行ってください。TAやRAを少しでも行っていれば満点を貰えると思います。よって稼ぐのを目標とせず、簡単なTA/RAを行い、実績のみを稼ぐのがお勧めかと思います。(お金が無い方は免除関係なくTA/RAも頑張りましょう!)

ボランティア活動による学内での高い評価

こちらもボランティアを行っていればOKです!年に1回はボランティアを行いましょう!注意点としては、教育活動に関係する物が良いです。例えば高校生のクラブ活動の先生として発表会に参加するとか、教授の高校生の出張授業についていくとか、こういった物があれば満点です!

こういったボランティアは業績の証明を行うのが難しいので、クラブ活動の発表でしたら当時の自分の名前が入った資料を取っておくとか、何かしらの証明を必ず控えておきましょう!

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ポイント獲得しにくい実績について

上記では、ポイントの獲得しやすい(伸ばしやすい)項目について紹介しましたが、次はポイントを獲得しにくい項目について簡単に紹介します。ポイントを獲得しにくいとは、裏返すとこの項目を取ると他の学生と大きく差を広げる事が出来るという事です。よってチャンスがあった場合は迷わず飛び込みましょう!

大学において刊行されたデータベース・その他著作物等/一般の著書・データベース・その他の著作物

こちらは何だが定義が良くわかりませんよね。大学において刊行されたデータベースに関しては、そんなものあるのか?といった疑問すら存在します。「一般の著書・データベース・その他の著作物」にかんしては何となく想像つきますよね?代表的な物ですと教科書に載るような研究をしている場合は著書になりますね。(ほぼ教授でないと無理でしょう…)こんな中にも一つだけ実際に私が獲得したポイントがあります。「一般のデータベース・その他の著作物」です。私自身は大学だけでなく、国内の某有名装置を使って実験していました。そこの装置を使う場合は結果を年報等に報告して広く一般に公開せねばなりません。運よく実験結果が出まして、研究内容についてA4の2pのみの報告を提出しました。年俸の中の数ある成果の中に、私のたった2pの成果が隠れて年報として出版されています。そうです、これが「一般のデータベース・その他の著作物」に当たりますよね。このような形で、かなりグレーですが私の研究も著作物の1ページとして認定されてポイントアップとなりました。可能であればこのような形でポイントを狙ってみるのはいかがでしょうか?(運と実験内容によると思いますが…)

特許出願など、発明、発見等による顕著な業績

博士ならここで差が出ますが、修士で特許とか出せる人いるんですかね?博士・修士共にNatureにアクセプトされたら堂々とこちらにポイントが加算されます。しかし正直かなりきついかと思いますので、ここでポイントを加算する必要があるのは博士の学生くらいでしょう。もちろん私もゼロ点です!

修業年限短縮

こちらも大変な割にはポイントに見合わない所ですね。修士で短縮?そんな方は天才です。奨学金はもちろん免除になるべきですし、海外に目を向けるべき人材だと思います。博士の短縮は修士よりか現実的ですよね。可能であれば短縮したいところです。私は短縮要件は満たしていたのですが、教授のOKを貰えず短縮できませんでした…

学外での非常勤講師等、学外への従事

ここはポイントが低いためわざわざ取りに行く必要は無いかと感じています。そもそも非常勤講師等になる方はかなりすくないですよね。

芸術分野発表会での高い評価・スポーツ等競技会での高い成績

こちらは研究している学生には関係なく、スポーツや芸術専攻の方の学会みたいな位置づけですよね。学会とスポーツの順位を同じようにとらえているようですが、スポーツで一番を取る方が大変ですよね。研究者はスポーツや芸術で賞を取った場合は、残念ですが自分だけの思い出にしてください。

社会貢献、国際貢献による高い評価

これはボランティアと違い、手軽に行えないにも関わらずポイントが低いので取りに行かなくても良いかと考えてます。学部の時から頑張っているNPO法人等あれば申請してみてはいかがでしょうか?

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獲得ポイントの加算点数例について

奨学金免除の加算ポイントについてざっくりと説明してきましたが、大体イメージが付きましたでしょうか?私自身は全額免除でしたので、その際の実績について簡単に紹介したいと思います。前回の記事で説明しましたが、大学内での順位ですので、周りが優秀な場合は私の例でも免除にならない可能性が十分あります。)

  • 博士課程進学
  • 査読付き国際学術論文 2本(First1本, セカンド1本)
  • 学会賞 学会での優秀発表賞3回
  • 学会等での発表 国際学会ポスター2回, 国内学会2回
  • 修士論文審査 上位表彰
  • データベース/著作物 1本
  • 平均GPA 3.7
  • TA/RA
  • ボランティア活動 年1回

上記のような実績で満点の80%程獲得できている感覚です。博士進学によって闇の力が働いているような気がします。修士卒で半額免除を狙うのであれば、このくらいの実績は必要になってくるのではないのでしょうか?

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終わりに

今回は奨学金免除の評価基準について、私の経験から簡単に解説させて頂きました。奨学金免除を検討している方はぜひ参考にしていただければ幸いです。学振も奨学金免除もそうですが、出さない限りは勝ち取れませんので、ダメもとでも出してみる事をお勧めします。そのため、前回も書きましたが自信が無いようでしたら奨学金を使い切らないようにしましょう!

*Tips
奨学金免除の実績については、奨学金を借りている期間中に発生した実績に限ります。途中から奨学金を借りる方は気を付けましょう。実績(論文等)が出てきた後に奨学金を借りてしまうと、すでに出ている物は実績としてカウントできません。将来はどうなるか分かりませんが、自分の研究を信じて奨学金を借りるようにしましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。皆さんの参考にしていただければ幸いです

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