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博士号が考える宇宙飛行士選抜試験のまとめ

astronote就活

こんにちは、凡才博士です。今回は13年ぶりの宇宙飛行士選抜試験に向けて、情報整理のためのポイントを備忘録も兼ねて考えていきます。

先日になるのですが、このようなツイートをさせて頂きました。

この年末年始のお休みを使って本当にエントリーシートを書き上げて行こうかと思っています。今回はエントリーシートを書くにあたって、応募の手続き等で気になった点を書き綴っていきたいと思います。

一体何人が宇宙飛行士に応募しているのかは分かりませんが、同じく博士課程で宇宙飛行士を目指している方の参考になれば幸いです。

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宇宙飛行士候補者試験の情報まとめ

詳細についてはJAXAの特設HPをご覧いただければと思います。

JAXA 宇宙飛行士候補者募集 特設サイト Hello! EXPLORERS PROJECT
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙飛行士候補者募集 特設サイト。13年ぶりに日本の宇宙飛行士を募集しています。Hello! EXPLORERS PROJECTは、人類の未来を拓くアルテミス世代の宇宙飛行士を応援するプロジェクトです。

この13年ぶりの宇宙飛行士候補者試験についてポイントだけをかいつまんでご紹介しようかと思います。

  • 書類受付期間:2021年12月20日(月)~ 2022年3月4日(金)

エントリー期間は通常の就活なんかよりもかなり長めに取られています。エントリーシートをじっくりと考える事が出来てありがたいです。エントリー期間が長めに取られている理由としては、健康診断の受診が必須だからです。

健康診断の内容については後述しますが、受けるのにお金もかかる健康診断が正直一番めんどくさいですね。受ける方は早めに予約しましょう!

  • 採用人員:若干名

はやり採用人数は教えてはくれないようです。Q&Aでも「具体的な人数は募集・選抜の結果を踏まえて検討」との事です。何名が採用されるのか非常に気になる所ですが、第5回試験の応募者は963名・書類選考を通過したのが230名・一次試験合格者が48名・二次試験合格者が10名・最終三次試験を合格して宇宙飛行士になったのが3名でした。

今回も大体3名程度かと勝手に予想しております。前回の結果を踏まえると、大体1000人の内3人が宇宙飛行士になるので、倍率にすると330倍(≒0.3%)程度ですね。

まだ学振の方が受かりやすいですね。(笑)しかし倍率で言うと育志賞の方が上でしょうか?いずれにしても、この凡才博士が受かるはずもなく、倍率の計算しかできないという訳です。

応募資格

(1) 2021年度末(2022年3月末)の時点で、3年以上の実務経験を有すること

(2) 以下の医学的特性を有すること。

  • 身長 149.5-190.5㎝
  • 視力 遠距離視力 両眼とも矯正視力1.0以上
  • 色覚 正常(石原式による)
  • 聴力 正常(背後2mの距離で普通の会話可能)

まず引っかかるのが、3年以上の実務経験です。現在卒業したばかりで嘆いている方もご安心ください。

修士号取得者は1年、博士号取得者は3年の実務経験とみなします。

と、JAXA様非常に理系に優しいです。(ただ、なぜ修士は1年の実務経験になるのか?という点は少し疑問ですが。)

大学院時代も実務経験に入るそうなので、修士を卒業して2年以上働いている人、もしくは博士号を持っている人は現在も応募資格があるようです。

現在博士課程のあなたもどうか諦めないでください。「2022年3月末の時点で、3年以上の実務経験」がポイントです。そうです、現在博士3年生の方は3月末には博士号を取れるはずです。つまり博士3年生は宇宙飛行士試験への募集資格がありますので、現在の内定先を蹴って応募してみる事をお薦めします。

医学的特性についてはそこまで厳しい条件ではありませんね。身長が身長 149.5-190.5㎝は宇宙服のサイズ制限から来ているようです。これでもかなり身長制限が緩和されているようです。

石原式とは、良くネットで見かける以下の画像のようなものです。色の判別に問題があると宇宙飛行士にはなれないという事ですね。まぁ、安全上仕方がない事だと思います。

意外と応募資格がある方が多いような印象です。実務経験や年齢を含めると大体25歳~40歳までの健康な方ってのが漠然とした宇宙飛行士のイメージ像ですね。

勝手なイメージですが、40歳過ぎてからの数年に渡る訓練はかなりきついものがあるかと思います。

ある程度の制限があるものの、応募資格については前回の選考より大幅に緩和したそうです。前回の2008年の募集の際と変更点は以下のようです。

応募条件変更点 出典:JAXA

学歴と専門性実務経験がかなり緩和されましたね。このおかげで応募できるライバルが増えてしまいました。(笑)博士課程は宇宙飛行士に向いてるようです。

職務内容

・訓練業務
科学・技術の知識や英語・ロシア語も勉強するようです。英語はまだしもロシア語はさっぱりです。体に負担がかかる航空機操縦訓練、無重力体感訓練、サバイバル訓練等もあるそうです。知識も頭も体力もパーフェクトな人間でないとダメなようです。。。

・搭乗業務
これは実際に宇宙へ行った際の皆さんがイメージする業務です。実験したり月の上を歩いたりするのがお仕事なんて素敵ですよね。

・技術業務
これは宇宙飛行士の経験を生かした地上業務のようです。地上での研究や運用業務、マネージメント業務らしいです。宇宙から帰ってきた後のサポート業務のような感じですね。

・アウトリーチ業務
これはそのまま、広告塔ですね。宇宙開発に関わる普及啓発活動に従事するようです。

選抜方法とスケジュール

JAXAのサイトに選抜内容とスケジュールが以下のようにざっくり出ています。

応募条件変更点 出典:JAXA

気になるポイントとしては次の通りです。

・0次選抜の試験は英語試験を突破しないと受けさせても貰えない
ここでも英語ですが。。恐らくまずこの英語試験で落ちてしまうんだろうなぁ、、せっかくESも書いたのに日の目を浴びれずに残念です。

・3次試験はNASA ジョンソン宇宙センターで行う
3次試験にNASAに行けるだけ本望ですね。もはや3次に進めただけで一生に1度の思い出になります。

処遇

この試験に突破するとJAXA の職員として採用されます。そのため、現在の仕事は必然的に辞めないといけないようです。恐らく副業も禁止かと思いますので、宇宙飛行士一筋ですね。

JAXA職員になる訳ですから、宇宙飛行士もサラリーマンと同じという訳です。これは知りませんでした。そのため、以下のような給与が発生します。

給与:経歴等を考慮の上、JAXA の規定により決定します。
本給(月額)30 歳 約 32 万円:35 歳 約 36 万円
上記以外に、昇給年 1 回、賞与年 2 回、諸手当(超過勤務手当、住居手当、通勤手当、特殊勤務手当、宇宙飛行士手当他)、退職金制度があります。

えっ、、宇宙飛行士の給料って今とあまり変わらないんですね。。残業代も付くそうですので、何となく親近感がわきます。

ここまで給料が低いと、こちらは夢が無いのですが、「宇宙飛行士手当」という言葉が気になります。これは宇宙飛行士になってみないといくら貰えるのか分かりませんね。お手当はなってからのお楽しみという事でしょうか?(笑)

主な勤務地はJAXA の筑波宇宙センター(茨城県つくば市)になるようです。その他には米国、ロシア、欧州及びカナダの宇宙機関の訓練施設等でも訓練を行うそうです。活躍の場はやはり世界ですね。

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実際にエントリーして記載に困る所

凡才博士は実際にエントリーして、エントリーシートの記載を進めています。以下のサイトがエントリー登録サイトですが、一般的な就活の大企業が行うエントリーと同じ方式ですね。IDとパスワード管理がめんどくさいシステムです。

https://job.axol.jp/pm/c/jaxa_astro_selection/entry/agreement

実際にエントリーして気になった点をまとめていきます。恐らくこれらを軽々とクリアできる方が宇宙飛行士になれる方なんだろうと思います。

英語以外の語学能力を書く欄が2つもある

英語ですらおぼつかないのに、その他の言語を求められています。ロシア語の習得も必要らしいので、ロシア語が出来れば一番良いのでしょうが、私のような凡才には厳しいお話です。

ロシア語以外にももう一つ語学能力を求めているとしたら、もう常人には無理です。凡才博士は悩んで出てきた言語はチェンバル語しかありませんでした。試しにチェンバル語書いた方が良いでしょうか?

チェンバル語講座

特殊な環境での経験が特殊過ぎる

私はなし一択でした。。。宇宙飛行士になるには深海に行ったり南極に行ったりしないとなれないのでしょうか?

それ以外だと、パイロットか海か山のプロでないとダメなんですか?あと宇宙飛行士の業務に類似って何のことでしょうか?夢で無重力体験しましたとかダメですかね?

この欄を埋めないと宇宙飛行士になれないのであれば、現在の職業がかなり限定されてしまいますね。この経験がある方の職業としては「パイロット・自衛隊・登山家・冒険家・南極観測隊の方・前澤社長」ぐらいでしょうか?何にしろ一般時には難しすぎる項目です。(ディズニーのスターツアーズのバイトも含みますか?)

健康診断の内容が独特過ぎてお金と手間がかかる

正直エントリーシート書くよりもめんどくさいです。病院探して、検査したい項目が受けられるか確認して、予約して受診して診断書を貰うまでが大変すぎます。

しかも検査項目が少し独特でもしかしたら検査項目を全て満たしていない病院が多いかもしれません。その場合は病院をめぐって診断書を2枚に分ける事によって全ての項目を埋めないといけません。

項目も少し独特な内容で、普通の検診ではなくオプションでの検査が必要な項目が多いですね。今時ほとんど測らない座高も必要ですし、アレルギー検査とか尿検査も項目が多いですね。

ここまで事前に検査が必要で、しかも費用は自己負担ですから悲しいですね。私が悪質だと感じているのが、英語の試験を突破しないと今回の検診結果は一切目を通してもらえないという所です。

英語の試験を突破しないとESすら目を通してくれません。英語と合わせて総合評価にしてくれよというのが私の本音ですね。もしくはまず英語の試験をした合格者だけESを出すようにしてくれればよかったですね。

これは生半可な覚悟で応募しないで下さいといったJAXAからのメッセージだと受け取っておきます。

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終わりに

今回の宇宙飛行士試験について、一般の方で引っかかる所をまとめてみましたが、やっぱりかなり狭き門ですね。しかし乃木坂オーディションの倍率が4,000倍ですから、こちらに比べれば300倍なんて大したことないですね。

今回まとめてみて、宇宙飛行士になれる個人的な人物像は以下のようなイメージです。

  • 心身ともに健康であり
  • 英語とロシア語はビジネスレベルで
  • 理系もしくは医学系の一流大学を出て
  • 南極や潜水艦・飛行機などに日常的に乗っており
  • 趣味の登山や冒険はプロレベルの人

少なくとも私の知り合いにはいません。。凡才博士も健康以外は全て×です。果たして誰が宇宙飛行士になれるのでしょうか?

最後までご覧になったあなたも、ぜひ奮ってご応募下さい!(笑)

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