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学振の辞退手続きについて②(DC2,DC1)

学振

こんにちは、凡才博士です。今回も前回に引き続き学振の終わりである「辞退手続き」について経験談に基づいてご紹介いたします。下に示している前回の記事では、学振への辞退連絡+特別研究員辞退願の提出について説明しました。今回はとうとう学振とのお別れ手続きになります。

学振の辞退手続きについて①(DC2,DC1)
DC1やDC2の学振の辞退手続きについて説明しました。とりあえず提出期限が早めに決められている特別研究員辞退願の提出について解説しましたのでご覧ください。
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必要書類について

学振を辞退するにあたり、必要提出書類は以下の3つになります。

  • 特別研究員の就職状況就職状況調査票
  • 研究経費の支出報告書
  • 研究報告書(特別研究員用・受入研究者用)

「研究経費の支出報告書」と「研究報告書」に関しては辞退に関係なく年度ごとに報告する必要があります。そのため辞退のための特別な書類としては「特別研究員の就職状況」になります。(以前までは特別研究員用+受入研究者用=特別研究員研究報告書となっており1つの書類でした。)

辞退する一か月前に辞退願を出した訳ですが、次の〆切は既に学振終了後から20日以内となっています。3月末に博士を卒業したら4月20日までに上記書類を提出する必要があります。学振辞退の日付が大体3月31日なので、恐らくお咎めなしかと思いますが3月中に提出する事はあまりお勧めできません。

中には「4月なんで新天地で働いているじゃないか!」と気にされる方もいるかと思いますが、ご安心ください。この3つの書類は手紙や大学経由での提出ではなく、「特別研究員研究報告書等電子受付用システム」から提出します。そのため、忘れる方もかなり多いですが、ログインのIDとパスワードをどこかにメモしておくのがお勧めです。そうしないと大学に連絡しないといけなくなってしまいます。

科研費電子申請システムとは異なるID/PWなので注意です
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特別研究員の就職状況

辞退に必要な書類の一つである特別研究員の就職状況についてです。3つの提出書類の中で最も簡単に作成できますので、気軽に作成しましょう!

またラッキーなことにこの書類に関しては特に指導教員等のハンコも必要ないので、好きなように記載しましょう!

それにしても学振さん、、、左の研究職の世界線を選んだ場合は特に大した質問項目も無いのですが、右側の研究職でない仕事に就いた場合の追求がすごいです、、、「なぜ研究職にならなかったのか?」この問いかけを学振からヒシヒシと感じられます。博士までやって研究が向いてないと分かったからいいじゃないかと私は思いますが、そこまで研究職に就かない理由を責める必要があるのかと感じるような調査内容です。

しかし学振側も鬼ではありませんので、上記のように研究職への障害が何か聞いてきてくれています。もう学振側も日本の博士課程の生きにくさを分かっているじゃないですか、、博士課程卒業から研究職に就くまでに①~⑨なんて大体当てはまりますよ!国もこのように問題を把握しているのなら、もっと博士が生きやすい社会を作ってくれればいいのに、、と感じております。

このような感じでアンケートを提出するだけなのでちゃちゃっと書いてしまいましょう!

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研究経費の支出報告書

研究経費の支出報告書については、これまでの記事でかなり詳しく記載させて頂きましたのでそちらをご参考下さい。ここが頭の使いどころですので、皆さんもなるべく研究経費に入れ込むようにしてください。支払う税金が大きく変わりますので、参考にしていただければ幸いです。

学振通過から終了後までのNote(研究遂行経費の公開編)
学振の研究遂行経費の内訳について、実際に私が申請した内容を大公開しました。また頂いたご質問についてもできる限りお答えしました。

上記の記事は私が提出した際の書式になりますが、最近になって書式が変更になりましたね。以下のような書式になり、よりざっくり?に経費を追加する事が出来るようになりました。領収書の有無も新たに気になるポイントですが、別に無いなら無いで良いという事でしょうかね。また、以前までは提出日の記載と指導教員のハンコが必要でしたが無くなったので、無駄に先生に見せる必要が無くなりました。これでより自由に経費が記載できるようになりました。

一応、学振の手引きに載っていた記載方法もコピペしてきましたので、こんな感じに記載すればOKとの事です。

またDC1の1年目、およびDC2の1年目(=辞退の年度)に使える研究経費と合わせた最強の節税法についてはこちらの記事で詳しく解説させて頂きましたので、覗いてみてください。

学振1年目の最強節税法!勤労学生控除について
学振1年目のみに使える勤労学生控除について解説しました。所得税を究極までに低くしたい方は是非申請を考えてみてください。
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研究報告書

研究報告書は特別研究員用受入研究者用に分かれているようです。単純に我々が書くものと指導教員が書くもので分けているといった事です。以下に両方のテンプレートを示しておきますが、内容もそこまでヘビーなものではなくて、成果をA4半分ほどにまとめるだけになります。後は特別研究員用には論文を出したとか学会に参加したかとか実績を一覧にして記載するだけです。既に学振を通った皆さんなら何てこと無いかと思います。

こちらも以前は指導教員のハンコが必要でしたが、無くなっていますね。終了時も特に指導教員にハンコを貰わないでドライにおさらば出来るようにといった学振側の配慮でしょうか?

ご紹介してきたように、学振終了の手続きはそこまで重い作業ではありません。毎年の報告も正直A41ページであれば書くのもつらくありません。一番考えるところは研究経費ぐらいですかね。

最後に上記書類の日付についてですが、あまり3月中の日付はお勧めできません。辞退する前の日付にしておくと突っ込まれる可能性があるからです。そのため、出来ればWebで提出する日、めんどくさいようであれば学振終了後の4月のどこかの日付にしておく事をお勧めいたします。

ここまでお読みになっているという事は無事に卒業して社会人になる方でしょうかね?私は研究者として社会に出たわけですが、出たら出たで博士課程の楽しさもあった事に気づきました。学生と社会人の間に揺られて自由に研究するというのも中々悪くなかったなぁと。社会人になっても皆さんに有用な情報を提供して私自身の勉強になればと思っていますので、お付き合いいただければ嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございます。

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